Viv Prince

ドラムス

 本名Viviann St.John Prince

 1944年8月9日生まれ。

 60年代を確実に彩った狂気の一人。と某書籍で紹介されていた。

 キース・ムーンのプロトタイプとも言えるドラマー。しかしムーンが残したレコードの様には彼のレコードは残されていないのが残念である。

 彼はプリティ・シングス以外では様々なバンドに参加しているがシングルのみで解散したバンドが多いためまとまった曲を聴くことが出来ないことも残念である。

 プリティ・シングス以前には、カーター=ルイス&ザ・サザナーズに在籍。同時にジミー・ペイジやロッド・スチュワートが在籍したこともある(カーター=ルイスとは勿論、ジョン・カーターとケン・ルイスであり、後にアイヴィ・リーグやフラワーポット・メンを結成するソングライター・チームである)。

V.A.

The Carter-Lewis Story

1993

Sequel

*カーター=ルイスの軌跡を追った編集盤で、61年頃から71年頃の様々なバンドと81年のフラワーポット・メンの再編の録音まで収録されているが、このCDの価値はサザナーズの全シングルを収録しているところにある。

 ジャケットの左端はヴィヴ・プリンス、右端はジミー・ペイジ。

 プリティ・シングスがデビューする際に固定していなかったドラマーの座を得る。よって彼はオリジナル・メンバーである。

 参加アルバムはファーストとセカンド『ゲット・ザ・ピクチャー?』だが、後者ではほとんど叩いておらず、代役として、スキップ・アランやトゥインク、ボビー・グラハム、ミッチ・ミッチェルが参加した。

 ツアーでの破天荒な振るまいがメンバーの逆鱗に触れ、結果的に解雇という形でバンドを脱退。

 脱退と前後してソロ・シングルを制作。

VIV PRINCE

Light Of The charge Brigade / Minuet For Ringo

1966

Perlophone

*両面インスト。さまざまな編集盤に収録される。B面はタイトル通り、ビートルズのリンゴ・スターへの舞踏曲。写真は4年程前の再発盤。オリジナルはジャケなし。

 唯一のソロ作とほぼ同時期にバンドを結成。それがバンチ・オブ・ファイヴスだった。

BUNCH OF FIVES

Go Home Baby / At The Station

1966

Regal Zonophone

Mick Wayne(g) / Mike Dockers(vo) / Dave Williams / Richard Dowling(b) / Dave Williams(kbd) / Viv Prince(ds)

*唯一のシングルだが、バンドはドラマーを替えTickle〜Junior's Eyesへと発展する。

CHICAGO LINE

Shimmy Shimmy Ko Ko Bop / Jump

1966

Philips

Mike Patto(vo) / Mark Ferana(tp) / Loui Cennamo (b) / Tim Hinkley(o) / Viv Prince(ds)

*ボ・ストリート・ランナーズの発展型バンド。そのため左記に掲載したCDに特に表記がないながらも、この2曲が収録されている。

 またボ・ストリート〜名義の数曲も実際はマイク・パトのソロ・シングルである。

  66〜69年頃はジェフ・ベック(グループ)のリハーサルやマッゴー&マクギアのアルバムのセッションに参加した。

 パーマネントなバンドとしては元ムーディ・ブルースのデニー・レインのバンドに参加。エレクトリック・ストリング・バンドと云った。2枚のシングル、計4曲が残されただけだが、紛れもなく傑作揃い。

 ELOのヒントになったと云われるストリング・セクションを持ったバンドだが、プリンスは数回のライヴで脱退。

DENNY LAINE

Say You Don't Mind / Ask The People

1967

Deram

DENNY LAINE

Too Much In Love / Catherine's Wheel

1968

Deram

 次に結成したのが、サム・ゴパルズ・ドリームのメンバーと結成したヴァンプだったが、このバンドもシングルを2枚発表して解散。

 メンバーにはセッション・ベーシストとして成功するピート・シアーズや後のクラーク=ハッチンソンのメンバーがいた。

VAMP

Floatin' / Thinkin' Too Much

1968

Atlantic

VAMP

Green Pea / Wake Up And Tell Me

1969

Atlantic

 次に参加したのが、シングルを1枚だけ出して解散状態になっていたケイトというバンドだった。

KATE

Strange Girl / I Don't Make A Sound

Hold Me Now / Empty World

1968

CBS

KATE

Shout It / Sweet Little Thing

1969

CBS

*恐らくプリンスはこの1枚のみに参加と思われる。

 この後、60年代が終わるのと同時に彼の音楽活動も聞かれなくなる。が、それは彼が死んでしまったからではなく、音楽以外の仕事に就いたからである。

 詳しくはオランダにあったファンクラブの会報『S.F.Sorrow』のヴィヴ・プリンス・インタヴューに詳しい。

 近年では、プリティ・シングスの『レイジ・ビフォー・ビューティ』のブックレットにあるようにポルトガルでブリーダーをやっている。

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