パンクの話になると、よく名前だけは登場するバンド。読み方は、英語読みカタカナ表記にすると、ワルソー・パクトになる。
日本語読みカタカナ表記にすると [ワルソー = ワルシャワ] ということで [ワルシャワ条約] というヘンな名前のバンド。
ジョイ・ディヴィジョンの前身にワルシャワというバンドがあって、紛らわしいので、ジョイ・ディヴィジョンに変えたということらしい。ま、どうでも良い事実である。
Needle Time (CTCD-238)
原盤は、スタジオ・ライヴをその場でミックス→カッティングして、ライヴに来てくれた人や店鋪に発送したという代物。そのためジャケットは厚紙の封筒にバンドのロゴがスタンプ押しされ、送り状が張り付けてある。インナー・スリーヴはライヴから出荷までの時間ごとの進行表(needle time)になっている。
これの再発が決まった時、私が原盤を持っていたことと、ダンボールのカヴァーの再現が可能な状態にあったので、あっさりその仕様が決まった。
原盤と同じ行程を繰り返すわけで、スタンプを押すというのは手作業になる。しばらくは出社すると、CDのジャケットにスタンプをペタペタ押す、という作業をやった。
このバンドのリーダーのアンディ・コルクホーン氏に送ったら、たいそう喜んでくれた。
内容もアルバムの全曲 + シングル2曲 + 50本のみ作ったカセットの曲全曲。77年から始まって76年に遡る。そういうコンセプトで曲順を決めた。
最近、海外でも様々なパンク関連の本が出たが、そのジャケ写欄にこのCDが使われていることがあり、もちろん微妙に違う写真になっているのだが、私がスタンプ押ししたものが、イギリス人の手に渡っているというのはなかなか感慨深いものがある。
「ワルソー・パクトのアルバムが再発されました。元メンバーがこの広告を見ていたら、アンディまで連絡を下さい」
とメッセージを出した。ちょっといい話。